シェブロンについて詳しく知りたい人
アメリカの国際石油資本(スーパーメジャー)のシェブロンについて業績や財務など、様々な面から分析していくぞ!
米国の石油銘柄であり、スーパーメジャーの一角のシェブロンについて2020年4月時点の銘柄分析となります。
配当利回りは約6%、連続増配年数も34年という素晴らしい実績を誇る企業です。
目次
シェブロンの基本情報
企業名 | シェブロン |
ティッカー | CVX |
セクター | エネルギー |
業種 | 石油 |
本社 | アメリカ |
売上高 | 1,398憶ドル |
従業員数 | 48,200人 |
連続増配年数 | 34年 |
シェブロンは世界180ヵ国以上でビジネスを展開している世界的な企業です。
エクソンモービルなど他のスーパーメジャーと規模感を比較するとやや劣りますが、売上高は1,398憶ドル(15兆円)と圧巻です。
元々はパシフィック・コースト・オイルという社名でしたが、のちにスタンダード・オイル(現エクソンモービル)に買収されます。
その後、スタンダード・オイルは独禁法違反で34社に分割されてしまうのですが、そのうちの1社が現在のシェブロンとなっています。
株価と配当利回り

株価は90~120ドル台と大きな変動はありません。
配当利回りも平均4%程度を推移しています。
直近の配当利回りをみても、他の石油メジャーに比べるとそれほど高い数値ではありません。
配当金と配当利回り

配当金は驚異の34年連続増配です。
1株あたりの配当金は、10年前と比較すると1.5倍にもなっています。
綺麗な右肩上がりじゃのぉ~!
配当金と配当性向

配当性向は60%台と、他の石油メジャーの配当性向が100%を超える中、まだまだ増配余力はありそうです。
配当利回りがそこまで高くなっていないのも、このように配当性向を高め過ぎていないからでしょう。
連続増配記録はまだまだ続きそうじゃの!
売上・営業利益・純利益

世界的な原油安の2015年~2016年の営業利益は赤字に転落しています。
シェブロンに限らず、これらの業種は原油価格が利益に直結してしまいます。
2019年も大幅な減益になっています。
自己資本比率

自己資本比率は50~60%程度と、財務はかなり安定しています。
この点は、同業他社と比較しても抜群に良い状況です。
流動比率

流動比率は100%を超えており、短期的な資金繰りも問題なさそうです。
固定比率

固定比率は150%付近を推移しています。
この数値も一般的な企業の数値として問題ないレベルでしょう。
キャッシュフロー

営業キャッシュフロー・マージンは平均16%程度となっており、同業他社と比較しても、キャッシュを稼ぐ力はなかなか高い数値となっています。
フリーキャッシュ・フローは2013~2016年はマイナスになっていますが、積極的に設備投資を実施しているようです。
株価収益率(PER)

2016年は純利益がマイナスであるため、数値が異常になっています。
グラフからは少し分かりにくいのですが、2010~2014年の平均PERは10倍前後でした。
直近の2019年は78倍まで上がっており、利益に対する株価でみると割高になっております。
株価純資産倍率(PBR)

PBRの平均は1.5倍程度であり、株価と純資産の関係もそこまで悪い数字ではありません。
株主資本利益率(ROE)

ROEは元々は15~20%程度ありましたが、直近は低迷しており、2019年度は2%程度となっております。
総資産利益率(ROA)

ROAについても、2010~2013年は10%程度ありましたが、2017~2018年には4~6%にまで低下してしまっています。
まとめ
シェブロンの所感
他のスーパーメジャーの株価が半値になるなか、シェブロンの株価は30%減程度にとどまっています。
配当性向についてもまだ余力があり、今後も連続増配記録を更新していくのではないでしょうか。
また、自己資本比率やキャッシュフローなど、財務に関してもなかなか安定している印象です。
石油メジャーについてもっと知りたい方は、こちらの本がおすすめです。
そして投資家のバイブルである、ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」も紹介しておきます。
他の石油銘柄と比較したい方は下記の記事もご参照下さい。



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