エクソンモービルの銘柄分析
石油スーパーメジャーのエクソンモービルについて株価の推移、配当利回り、業績など、様々な面から分析していくぞ!
米国株の人気銘柄であるエクソンモービルの2020年4月時点の銘柄分析となります。
配当利回りは驚異の約8%、連続増配年数も37年という配当金を重視する投資家は要チェックな銘柄です。
目次
【XOM】エクソンモービルの基本情報
企業名 | エクソンモービル |
ティッカー | XOM |
セクター | エネルギー |
業種 | 石油 |
本社 | アメリカ |
売上高 | 2,555億ドル |
従業員数 | 71,000人 |
連続増配年数 | 37年 |
エクソンモービルはダウ平均を構成する銘柄であり、2,555億ドル(28兆円)の売上高をほこるスーパー企業です。
エクソンモービルは、かの有名なジョン・D・ロックフェラー氏が設立したスタンダード・オイルが前身です。
スタンダード・オイルは独禁法違反で解体されてしまうのですが、その後に合併や社名変更などを経て、最終的にエクソン社とモービル社が合併をして現在のエクソンモービルが誕生しました。
スーパーメジャーと呼ばれる6社のうちの一社なんじゃ!
株価と配当利回り

直近の2020年は原油安やコロナショックの影響で株価が低迷しており、特に配当利回りが8%台と異常な数値となっています。
元々の配当利回りは3%程度であっただけに、現在の8%台はやはり魅力的です。
配当金と配当利回り

連続増配年数37年の記録があるだけに、配当金の棒グラフも綺麗に右肩上がりをしています。
配当金と配当性向

2010年に28%程度であった配当性向は現在100%を超えています。
つまり、利益の全てを配当に回している状態、もしくは内部留保(純資産)を切り崩して配当に回している状態と言えます。
よって、ここからの積極的な増配はなかなか厳しいのではないかと思います。
売上・営業利益・純利益

2015~2016年は営業利益率の落ち込みは、世界的な原油安が原因です。
エクソンモービルにかかわらず、この業種は原油価格に大きく左右されてしまいます。
とはいえ、エクソンモービルの営業利益率の平均は8%程度あり、同業他社と比較しても安定していると言えます。
自己資本比率

エクソンモービルの自己資本比率は50%を超えています。
財務の面では安全性が高いと言えるのではないでしょうか。
流動比率

流動負債が流動資産を上回っている状況であり、短期的な目線で言えば資金繰りの懸念が出てきます。
しかし、80~90%程度の流動比率であり、現時点ではそこまで危険水準ではないと考えます。
固定比率

固定比率は160~170%です。
この数値も現時点では平均的な企業の数値です。
キャッシュフロー

営業キャッシュフロー・マージンは11~13%程度と10年間安定しています。
この数値は、競合他社と比較してもかなり良好です。
本業でしっかりキャッシュを稼ぐことができているんじゃのぉ。
ちなみに、営業キャッシュフロー・マージンに関する詳しい解説は以下の記事をご参照下さい。

PER(株価収益率)

直近のエクソンモービルのPERは平均的に15倍程度であり、割高でも割安でもない水準と言えるでしょう。
2016年に関しては原油安で利益が大幅に下がったため、PERは50倍になりました。
PBR(株価純資産倍率)

直近の株価は大きく下落したため、PBRは1倍となっています。
10年間の平均は2%程度を推移しています。
ROE(株主資本利益率)

2010年頃はROEが20~25%もありましたが、現状は5~10%程度となっています。
株主資本に対する利益は下がり続けている状況です。
ROA(総資産利益率)

ROAは元々10%程度でしたが、ここ最近は5%程度になっています。
資産に対する利益の効率性は下がり続けている状況です。
まとめ
エクソンモービルの所感
エクソンモービルは全体的にバランスが良い印象です。
キャッシュフローも安定していますし、何より財務状況も健全です。
配当性向はギリギリなので、増配が続くかは何とも言えませんが、一定の配当利回りは維持できるのではないでしょうか。
2020年4月現在は、原油価格も大幅に下げている状態ですので、外部環境も注視していきたいと思います。
エクソンモービルや石油メジャーについてもっと知りたい方は、こちらの本がおすすめです。
そして投資家のバイブルである、ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」も紹介しておきます。
競合他社の銘柄分析はもしてるぞ!



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