老後のために確定拠出年金を検討している人
「老後貧乏が心配。貯金だけだと不安だし、確定拠出年金とかも始めてみたい。けど何だか難しいそう。そもそも資産運用なんてしたことないし、自分で運用なんてできるんだろうか。損したら嫌だな」
確定拠出年金に興味があってもこのような不安があると思います。
始める前にデメリットを理解しておくのも重要です。
目次
確定拠出年金(DC)ってそもそも何?
デメリットの前に確定拠出年金について詳しく知りたいという方は、以下の記事を参照ください。

確定拠出年金のデメリットを解説
それでは確定拠出年金のデメリットを解説していきます。
その1:60歳になるまで引き出すことができない
最大のデメリットはこれでしょう。
緊急時であっても原則として60歳になるまでは一切使うことができません。
そもそも確定拠出年金は、公的年金の上乗せという位置づけなのです。
公的年金が65歳以上からしか貰えないように、確定拠出年金も支給開始の年齢に制限があります。
その2:途中解約ができない
60歳まで引き出すことができないことに加え、途中で解約することもできません。
その3:転職・退職時には6ヵ月以内に手続きが必要
企業型DCに加入している場合、退職日の翌日に加入者資格を喪失します。
そのまま移換の手続きを行わずに6ヵ月が経過すると、自動的に国民年金基金連合会へ資産が移換されてしまいます。
そのため、転職する場合は転職先の人事担当者に確認し、(企業型DC制度があれば)資産の移換手続きを行う必要があります。
転職する先の企業に企業型DC制度がない場合は、個人型DC(iDeco)の口座を新たに開設しなければなりません。
その4:手数料(管理コスト)が生じる
企業型DCの場合は、事業主(企業側)が口座管理の手数料を負担してくれます。
個人型DC(iDeco)の場合は、口座開設時の加入手数料や、運用が始まった場合も金融機関によって資産管理手数料や運営管理手数料が掛かります。
その5:自分で運用しなければならない
そもそも資産運用なんてしたことないという方が大半でしょう。
確定拠出年金は自分で商品を選択して運用をしていかなければなりません。
元本保証型を選んでおけば、リスクがない代わりにリターンもありません。
リターンを得ようと元本変動型を選ぶ場合、債権、投資信託、REITなどの金融商品を自分で学習し、選択し、運用していく必要があります。
その6:損をする可能性がある
相場は長期的に上げ下げを繰り返し、誰も未来を予測できない不確実なものです。
確定拠出年金は長期の運用となるため、今回のコロナショックのような下げ相場を経験することもままあるでしょう。
自分で運用するが故に、投資先や利確のタイミングを誤ったりすれば、損する可能性もあります。
まとめ
確定拠出年金の主なデメリットを理解できましたでしょうか。
しかし、節税効果や運用益非課税など、デメリットを補えるだけのメリットが確定拠出年金にはあります。
その点については過去記事を参照頂ければと思います。
メリット、デメリットを理解した上で検討頂ければ幸いです。