確定拠出年金

もしも会社を退職したら確定拠出年金はどうなるのか?【DC】

なちお

「同じ会社にずっと勤めることの方が珍しい時代だし、もしも今の会社を辞めることになったら、積み立てている確定拠出年金(DC)はどうなっちゃうんだろうか?」

今回はこのような疑問について解説していきます。

確定拠出年金(DC)は、原則60歳まではお金を引き出すことができません。

企業型DCに加入されている方で、もしもお勤めの企業を退職・転職した場合はどうなるのでしょうか。

先に確定拠出年金について詳しく知りたい方は、まずは以下の記事を参照下さい。

老後資産形成の強い味方!確定拠出年金とは?【全体像を詳しく解説】 金融庁の報告により、年金2,000万円問題が勃発したことは記憶に新しいでしょう。 「老後20~30年を生きるためには2,000万...

転職先の企業にDC制度がある場合

転職先の企業にDC制度があれば、その企業のDC制度にそのまま加入ができます。

その場合は資産の移換手続きが必要になりますので、転職先の人事担当者などに確認をしましょう。

転職先の企業にDC制度がない場合

退職をされた方も同じですが、転職先の企業にDC制度がない場合は、個人型DC(iDeco)の口座を新たに開設する必要があります。

開設後、企業型DCの資産を個人型DC(iDeco)の口座に移換します。

退職・転職後6ヵ月以内に資産を移換する

ここの部分が特に大事です!

企業型DCに加入していた人が退職・転職した場合、退職日の翌日に加入者資格を喪失します。

そのまま移換手続きを行わずに6ヵ月が経過すると、自動的に国民年金基金連合会へ資産が移換(自動移換)されます。

自動移換されるデメリットは以下です。

  • 自動移換されている状態では利息がつかない。
  • 現金化されてしまうため運用指図ができない。
  • 自動移換される際に4,000円程度の手数料がかかる。
  • 自動移換4カ月目以降は管理手数料が差し引かれる。
  • DCの通算加入期間としてカウントされない。
    ※受け取り開始時期が60歳より遅くなる可能性がある。

DC制度はメリット・デメリットを考える必要があります

いかがでしたでしょうか。

原則60歳までお金を引き落とすことができず、転職・退職をしても手続きが必要になる点ではデメリットと言えるでしょう。

とはいえ、節税メリットも凄いので、家計に無理のない余剰資金の範囲でコツコツと積み立てていければ良いと思います。

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