インデックス投資は安全そうだけど、リターンも少ないとも聞くな、、、個別株への投資と比べてどちらの投資が良いのだろうか・・?
こんな疑問について解説をしていきます。
目次
そもそもインデックス投資とは?
インデックス投資とは、インデックス(=指数)に連動した成果・パフォーマンスを目指す投資です。
指数が何かと言うと、日経平均やTOPIX、アメリカで言えばダウ平均やS&P500などがそれにあたります。
詳しく気になる方は、過去記事にまとめてますので、ご参照ください。

要するに、インデックス投資とは市場全体を丸ごと購入して投資ができる投資方法となります。
そして、インデックス投資を行うことができる商品などがインデックス・ファンドと呼ばれる投資信託になります。
有名な投資信託には、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」「eMaxiS Slim米国株式(S&P500)」などがあります。
例えば、「eMaxiS Slim米国株式(S&P500)」の投資信託を買えば、米国のS&P500の企業全体に丸ごと投資をすることと同じ効果が得られます。
特定の企業だけでなく、一定の地域・国や企業群・セクターに連動した投資をすることができるのです。
当たり前ですが、伸びている国や企業郡に投資をすれば、その成長の恩恵にあやかることができます。
僕の投資手法を紹介
結論から言いますと、僕はインデックス投資も個別株投資もどちらも行うハイブリット型です。
僕はそれぞれの投資手法を以下のように位置づけています。
<インデックス投資>
▼位置づけ:比較的安全な資産
▼目的:将来の貯蓄
<個別株>
▼位置づけ:ハイリスク資産
▼目的:大きなリターンを期待
資産形成を目指す
インデックス投資については比較的安全な資産と定義し、将来の貯蓄を目的に、長期間の投資によって市場平均のリターンを得たいと思っています。
個別株については、ハイリスク資産と定義し、かなり積極的なリスクを取りにいっています。
それこそ投機(=トレード)に近いものです。リスクが高い分、失敗もあります。
最終的に個別株で大損をしたとしても、インデックス投資によって将来の資産は一定確保するようにしています。
若いうちからの大きな資産形成を築くことが目的なので、個別株でハイリスクを取っているのですが、インデックス投資で多少の逃げ道は欲しいところです。
リスク許容度や投資の目的によって、投資スタイルは人それぞれだと思います。
これから説明する長所・短所を踏まえ、ご自身の状況に合わせて投資スタイルを検討いただければと思います。
インデックス投資の長所・短所
それでは、インデックス投資の長所と短所について解説します。
長所①:運用の手間がかからない
投資家は基本的には購入してから特にすることはありません。
銘柄の組み換えもファンドが行ってくれるので、淡々と投資金額を積み立てていくだけです。
長所②:小額で分散投資ができる
個人で分散投資をするとなると大変な手間です。
銘柄選定に時間が掛かりますし、それに都度、売買手数料が必要になります。
その点、ETFや投資信託であれば、ファンドを決めて買うだけでお手軽に分散投資をすることができます。
短所①:運用管理費が掛かる
投資信託の仕組み上、信託報酬などの運用管理手数料が掛かります。
これはファンドによって様々であり、中には高額な手数料が掛かるところもあるため注意が必要です。
短所②:大きなリターンは望めない
この点は短所であり、長所でもあるのですが、市場平均に投資をする訳ですから、短期的に倍になるといったリターンは望めません。
個別株投資の長所・短所
続いて個別株投資の長所と短所を説明していきます。
長所①:選択幅が大きい
個別株は大小様々な銘柄があり、銘柄選定の楽しさがあります。
また、日々の値動きも大きく、刺激的です。
インデックス投資のようにただ見守る訳ではなく、自分なりにいろいろと選択して投資をする醍醐味があります。
長所②:短期売買が可能
投資方法によっては、短期トレードを行うことができます。
すなわち、自分の資産を効率的に増やすことも可能です。
長所③:大きなリターンを望める
この点はリスクでもありますが、時価総額が小さな企業であれば、短期的に株価が倍になることもしばしばあります。
逆も然りですが、インデックス投資にはないハイリターンを目指すことができるのも個別株の魅力ではあります。
短所①:倒産リスクがある
個別株の怖いところは企業の倒産によって、株式が紙クズになってしまうことです。
連日ニュースを賑わせているレナウン社のように、民事再生手続きに入るニュースが出た途端、株価も急落してしまいます。
また昨今の航空業界のように、コロナウィルスの影響といった全く予測も不可能な事態に見舞われるケースもあります。
短所②:銘柄数に限界がある
個人として管理できる銘柄数は20〜30程度が限界でしょう。
やってみると分かりますが、毎日多くの銘柄をチェックするのはかなりしんどい作業です。
本格的にやる場合は別ですが、一般の兼業投資家が管理できる範囲は限られていることも知っておく必要があります。
短所③:投資家の力量に左右される
個別株の場合、仮に株価が予想より下がった時に、適切に損切りができるかどうかについて、個々の投資家の判断が問われます。
多くの人は株価が下がったら、適切に損切りをすることができず何年も塩漬けにしてしまいます。
塩漬けにすれば実現損失はないため、一見痛みがなさそうに見えます。
しかし、大切なキャッシュを何年もしくは何十年も使えないことになり、資産効率が悪くなってしまいます。
その意味で、投資家が判断を誤れば、大きな損失を出してしまう点は短所と言えるでしょう。
どんな人がインデックス投資に向いてる?
特に株価も上げ下げが気にならず、買ってそのまま放置できる人が成功しやすい人と考えられます。
株価が下がったのを気にして狼狽売りをしてしまうなら、買ったまま忘れてしまう(=気絶投資法)のもアリかもしれません。
証券会社のデータで「買ったことを忘れてそのまま放置していた人」「買ったまま亡くなってしまい、ずっと放置されていた人」の投資成績が最も良かったなんて話もあります。
プロのファンドマネージャーは利益を出すために、積極的に売買をしていかねばなりません。
しかし我々個人投資家は、買ったまま放置することができる優位性もあるのです。
最後に:インデックス投資のおすすめ本
インデックス投資に関して、あまりも有名な本を紹介します。
まずは、あのバンガードグループの創業者でもあるジョン・C・ボーグル氏の著作「インデックス投資は勝者のゲーム」です。
続いてチャールズ・エリス氏の著作「敗者のゲーム」です。
プロのファンドマネージャーも市場には負ける。市場に勝つためには、時間を味方につけ、インデックスファンドにコツコツと投資することが重要であると書かれており、比較的読みやすいボリュームです。
最後に、不朽の名作「ウォール街のランダム・ウォーカー」です。
この本を初めて読んだのはかれこれ10年以上前ですが、原著第12版と未だに売れ続けています。
敗者のゲームと内容が似ていますが、インデックスファンドを購入して持ち続ける方が、プロのファンドマネージャーよりも成果が出ることを説明しています。