確定拠出年金

【個人型】確定拠出年金(iDeco・イデコ)制度について

なちお

個人型確定拠出年金について知りたい人
「iDecoの名前くらいは聞いたことあるけどよく分からないな・・うちの会社が導入しているタイプとは別なのか?」

今回は確定拠出年金(DC)制度のうち、「個人型」について説明をします。

前回の記事でDC制度について概要を説明していますので、初めての方は先に以下の記事をご参照下さい。

老後資産形成の強い味方!確定拠出年金とは?【全体像を詳しく解説】 金融庁の報告により、年金2,000万円問題が勃発したことは記憶に新しいでしょう。 「老後20~30年を生きるためには2,000万...

そもそもiDeco(イデコ)って何?

「iDeco」は個人型確定拠出年金の愛称で、「individual-type Defined Contribution pension plan」の略語です。

なちお

イデコって何や可愛い名前やなぁ~!

企業が導入している企業型確定拠出年金とは異なり、個人型確定拠出年金(iDeco)の加入については、各証券会社や銀行などに自分で申し込みをします。

「個人型」DCの加入者

個人型DCは60歳未満の国民年金加入者が対象となります。

  1. 自営業者(第1号被保険者)
  2. 企業年金に加入していない会社員(第2号被保険者)
  3. 企業年金に加入している会社員(第2号被保険者)
  4. 公務員(第2号被保険者)
  5. 専業主婦など(第3号被保険者)

「個人型」DCの掛金・運用

個人型DCは、加入者自らが任意の掛金を拠出することになります。

掛金・運用
  • 加入者本人が掛金を拠出
  • 加入者自らの判断で運用商品を選択し、投資を行う
  • 運用商品の預け替え(スイッチング)が可能
  • 運用の状況によっては損をすることもある

「個人型」DCの制限

企業型DCと同様に以下の制限があります。

制限
  • 加入者掛金にはそれぞれ上限額がある
  • 加入者掛金の変更は年1回に限り行うことができる
  • 原則、60歳まで引き出すことができない

「個人型」DCの掛金の限度額

企業型DCと大きく違うのは掛金の限度額です。

それぞれ以下のような拠出限度額があります。

  1. 自営業者 → 月額68,000円(年間816,000円)
    ※国民年金基金などとの合算枠となる
  2. 企業年金に加入していない会社員
    他に企業年金等がない → 月額23,000円(年間276,000円)
    他に企業年金等がある → 月額12,000円(年間144,000円)
  3. 企業年金に加入している会社員
    他に企業年金等がない → 月額20,000円(年間240,000円)
    他に企業年金等がある → 月額12,000円(年間144,000円)
  4. 公務員 → 月額12,000円(年間144,000円)
  5. 専業主婦など → 月額23,000円(年間276,000円)

加入者掛金は節税になる

加入者掛金は全額が「小規模企業共済等掛金控除」の対象となります。

節税メリットについては、次の記事で詳しく解説をしました。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

個人型DC(iDeco)の制度概要がお分かり頂けたかと思います。

ちなみに、お勤めの企業が「企業型」確定拠出年金(DC)制度を導入している場合は、こちらの記事をご参考頂ければと思います。

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