投資知識

【株価指標まとめ】今さら聞けない?銘柄分析に必須の知識!

銘柄分析のために株価指標を知りたい人
「これから投資を始めてみたい。どんな企業を選べば良いんだろうか?どんな指標を見れば選べるんだろうか?指標の意味は?」

本記事では株式投資の初心者に向けて、このような疑問を解決していきます。

配当利回り

配当利回りは、購入した株の価格に対して、1年間でどれだけの配当金を受けることができるかを示す数値です。

配当利回り=1株あたりの年間配当金÷1株購入価額

単純に安く株を購入できれば、配当利回りは上がります。

もしくは企業が増配をし、1株あたりの配当金が上がれば、配当利回りも上がります。

配当性向

配当性向は利益(当期純利益)の中から、どれくらい配当金を支払っているかの割合を示すものです。

配当性向=1株あたりの配当金÷1株あたりの利益

配当性向が高すぎる場合は、その後の増配余力が少なくなっている可能性があります。

また、配当性向が100%を超えるということは、企業の利益のほとんどを配当に回している状態であり、内部留保を切り崩して配当に回している状態である可能性があります。

営業利益率

営業利益率は、企業の売上高に対する営業利益の割合です。

損益計算書上の「営業利益」とは、粗利(売上総利益)から販管費を差し引いたものを指します。

営業利益率=営業利益÷売上高

なお、損益計算書や決算書の読み方の詳しい解説は別の記事でもしておりますので、ご参照下さい。

損益計算書とは?決算書の見方・読み方を5つのステップで解説 なちお 決算書について詳しく知りたい人「これから株の投資をしていきたい。企業分析が大事と聞くけど・・決算書なんて読んだことないし。難し...

自己資本比率

自己資本比率は会社経営の安全性を評価する指標です。

資産の部 負債の部
(他人資本)
純資産の部
(自己資本)

自己資本比率=自己資本÷総資本(他人資本+自己資本)

自己資本比率が高いということは、資産の多くを借金(負債)以外の方法で調達できていることになります。

返済義務のあるお金がが少なければ当然、倒産リスクは下がります。

自己資本比率が50%以上あれば比較的安全性が高いと言えるぞ。

流動比率

流動比率は、流動負債に対する流動資産の割合を示す数値です。

比較的短期の目線での資金繰りの安全性を表します。

流動資産とは1年以内に現金化できる資産です。

流動資産 流動負債
 
 

流動比率=流動資産÷流動負債

反対に、流動負債は1年以内に返済しなければならない負債です。

すぐに現金化できる流動資産の方が多ければ、短期間の資金繰りも安全でしょう。

流動比率の目安は、150%程度が安全性が高いと言われるんじゃ!

固定比率

固定比率は、純資産に対する固定資産の割合を示す数値です。

比較的中期の目線での資金繰りの安全性を表します。

   
固定資産
純資産

固定比率=固定資産÷純資産

固定比率が100%を超える場合は、固定資産の一部を負債によってまかなっていることになります。

日本企業の平均的な固定比率は150%程度と言われています。

営業キャッシュフロー・マージン

営業キャッシュ・フローは企業の実際の現金の流出入を表します。

そして、営業キャッシュフロー・マージンは以下の計算式で示されます。

営業CFマージン=営業CF÷売上高

詳しい内容を別記事に書いているので、興味がある方はご参照下さい。

株の銘柄分析に必須!営業キャッシュフロー・マージンとは? なちお 株式投資の銘柄分析をしたい人「決算書のキャッシュ・フロー計算書は聞いたことがあるけど、営業キャッシュフロー・マージンってなんだ...

フリーキャッシュ・フロー

キャッシュ・フローの中でも企業が自由(フリー)に使えるお金がフリーキャッシュ・フローです。

フリーCF=営業CF-投資CF

フリーキャッシュ・フローが多い会社は、経営状況が良好と判断されます。

なぜなら、自由に使えるお金が多い分、事業拡大の投資や各種返済など様々なことが可能になるからです。

株価収益率(PER)

株価収益率(PER)は会社の株価と利益の関係を表します。

PERは現在の株価が1株あたりの純利益(EPS)の何倍まで買われているかの数値になります。

EPS=当期純利益÷発行株式数

PER=株価÷EPS

一般的にはPERが低いほど株価は割安となり、PERが高いほど株価は割高と考えられています。

東証一部の平均的なPERは15倍程度じゃぞ。
あくまで目安じゃが、PERが25倍程度であれば割高と言えるのぉ。

株価純資産倍率(PBR)

株価純資産倍率(PBR)は会社の株価と純資産の関係を表します。

PBRは現在の株価がBPS(1株あたりの純資産)の何倍まで買われているかの数値になります。

BPS=純資産÷発行株式数

PBR=株価÷BPS

一般的に、PBRが低いほど株価は割安とされています。

PBRの基準となる数値は1倍、つまり株価と純資産がつり合っている状態じゃ。

ROE(株主資本利益率)

ROE(株主資本利益率)は、株主から集めたお金に対する利益の大きさを表します。

ROE=当期純利益÷自己資本(純資産)

ROEの数値が高いほど、投資した資本に対してより多くの利益を出しているとことになります。

一般的にはROEが10~15%程度あれば、株主にとってはリターンが多い企業と言われるぞ!

ROA(総資産利益率)

ROA(総資産利益率)は、会社の資産に対する利益の大きさを表します。

ROA=当期純利益÷総資産

ROAの数値が高いほど、資産を有効に活用し利益を得ていることになります。

日本の上場企業の場合は平均値は5%程度じゃぞ。欧米の企業の平均値は10%程度なんじゃ!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

見慣れてくると、段々とそれぞれの指標のイメージがつくようになります。

これらの指標は、業績、財務、キャッシュフローを見るにあたって重要な指標となりますので、是非覚えていただき、株式投資に役立てていただければと思います。

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